科目コード | C406 | ||||
科目名 | 制御工学(Control Engineering) | 単位数 | 2単位 | ||
対象学科 | 電子制御工学科 | 対象学年 | 4年 | 開講期間 | 通年 |
科目区分 | 専門基礎科目 | 必修・選択 | 必修 | 履修/学修 | 学修 |
授業形式 | 講義 | 授業時間数 | 60 | 実時間数 | 50 |
教員名(所属) | 大塚 弘文(電子制御工学科) | 教員室 | 5号棟5階 | ||
使用教科書 | 斉藤制海・徐粒著 「計測と制御シリーズ 制御工学」 森北出版 | ||||
参考書 | 小林信明 著「情報電子入門シリーズ2 基礎制御工学」 共立出版 | ||||
科目の位置付けと関連科目 | ディジタル技術検定(制御),AR検定等の資格取得において関連性が非常に深い. 次年度における制御工学,ディジタル信号処理V,フィルタ設計論の基礎科目として位置づけられる。 | ||||
科目の概要 | ラプラス変換を使ったシステムの取扱いから,周波数応答に基づくフィードバック制御系の解析・設計法に至るまで,自動制御に関する基本的なテーマを体系的に解説する.主に古典制御理論として知られる事項について解説することとし,2自由度制御および周波数依存型のモデル化誤差,過渡応答法,周波数応答法などのシステム応答解析とそれに基づく設計理論についても述べる. | ||||
授業方針 | 1.フィードバック制御の概念を理解し,説明できる. 2.動的システムの数学的モデル化、特に伝達関数を用いた表現と、それに基づく特性解析(過渡特性,定常特性,安定性など)が低次システムに対して行える. 3.古典的制御理論に基づき一入出力線形系に対し定ゲイン出力フィードバック制御系設計ができる. |
授業項目 | 時間 | 達成目標(習得すべき内容) |
ガイダンス | ||
ラプラス変換の基礎 | ラプラス変換の定義と諸性質を理解し、これを用いてラプラス変換・逆変換を行うことができる。 | |
ラプラス変換による微分方程式の解法 | ラプラス変換の基礎知識を利用して常微分方程式の解を求めることができる。 | |
伝達関数 | 伝達関数の定義を理解し、常微分方程式で動特性が表現されるシステムの伝達関数を導出できる。 | |
ブロック線図 | システムをブロック線図により表現でき、複雑なブロック線図を等価変換により簡単化できる。 | |
過渡応答法 | 2次以下の伝達関数表現されたシステムの過渡応答を解析できる。 | |
制御系の構造 | フィードバック制御系の構造と機能をブロック線図に基づき理解し、自由度や補償器の基礎概念を理解し、説明できる。 | |
過渡応答法 | 2次以下の伝達関数表現されたシステムの過渡応答を解析できる。 | |
定常特性 | 制御系の型と定常特性に関する諸量との相関を理解し、モーター制御系などの簡単なシステムの定常特性を解析できる。 | |
安定性 | 制御系の安定性の概念を理解し、ラウス・フルビッツ法などを用いて安定判別ができる。 | |
周波数応答法 | 周波数伝達関数の定義を理解し、周波数ゲインおよび位相差の意義を理解する。また、ナイキスト線図、ボード線図などを用いたゲイン特性と位相特性の分析ができる。さらに、周波数特性からの安定性判別が行える。 |
評価方法及び総合評価 | レポートを20%,定期試験および理解度や知識定着度を測るために単元終了時等に実施する実力試験による判定を80%として評価する.なお,後期実施内容は,前期講義内容の理解と定着が必須であるので,この定期試験等の評価は前期評価点:後期評価点を1:1.2 の比率で評価する.未提出レポート(提出遅延も含む)の評価は0点とする.自宅学習ノートを提出させそのレポートと同等のものとして評価する.総合した成績評価点の60%以上の得点率で目標達成とみなす。 |
学習方法 | 自学教材を支給し、定期的に実施状況を検査する.また,次年度における制御工学,ディジタル信号処理V,フィルタ設計論の基礎科目として位置づけられる。 |
学生へのメッセージ | |
学修単位への対応 | 本科目は50分の授業に対して、放課後・家庭で40分程度の自学学習が課せられます。 |
本校教育目標との対応 | JABEE学習教育目標との対応 |