科目コード | AN213 | ||||
科目名 | ファジィ工学特論(Advanced Topics of Fuzzy System) | 単位数 | 2単位 | ||
対象学科 | 電子情報システム工学専攻 | 対象学年 | 2年 | 開講期間 | 後期 |
科目区分 | 情報制御系 | 必修・選択 | 選択 | 履修/学修 | 学修 |
授業形式 | 講義 | 授業時間数 | 30 | 実時間数 | 25 |
教員名(所属) | 島川 学(人間情報システム工学科) | 教員室 | 3号棟2階 | ||
使用教科書 | 山下元、須田宏 著:「ファジィ数学入門」森北出版 | ||||
参考書 | 塚本弥八郎 著:「ファジィ情報論」大学教育出版 | ||||
科目の位置付けと関連科目 | |||||
科目の概要 | 我々人間が使っている自然言語には、あいまいな表現が多くある。例えば「今日はとても暖かい」という表現は、具体的な温度を示していないが、その人の主観的な感覚を伝えている。ファジィ理論は、人間の感情、判断、評価などに関する定性的な情報を定量的に取り扱うことを可能にしている。本授業では、ファジィ理論の基礎として、ファジィ集合論とファジィ論理を中心に学び、応用事例としてファジィ制御への応用について考える。 | ||||
授業方針 | 1.ファジィ集合の概念を理解し、メンバーシップ関数の定義ができる。 2.拡張原理を理解し、ファジィ数の演算に利用できる。 3.ファジィ関係を理解し、含意規則からファジィ関係を定義できる。 4.ファジィ推論を理解し、ファジィ制御やエキスパートシステムへの応用ができる。 |
授業項目 | 時間 | 達成目標(習得すべき内容) |
ガイダンス | ・ファジィ理論の概要を理解し、ファジィ理論が取り扱う「あいまいさ」と確率論が取り扱う「あいまいさ」との違いを説明できる。 | |
ファジィ集合 | ・2値論理とファジィ論理の違いを理解し、説明できる。 ・ファジィ集合とメンバーシップ関数を理解し、その演算を行うことができる。 ・分解定理について理解し、説明できる。 | |
ファジィ関係 | ・ファジィ関係の定義を理解し、ファジィ関係の合成演算を行うことができる。 ・ファジィ関係の類似関係を理解し、説明できる。 | |
ファジィ数と拡張原理 | ・拡張原理を理解し、ファジィ数の演算を行うことができる。 | |
ファジィ推論 | ・円筒拡張と射影に関する演算を理解し、ファジィ関係によるファジィ推論を行うことができる。 ・マムダニのファジィ推論法、簡略化ファジィ推論法、その他のファジィ推論法を理解し、活用できる。 | |
ファジィ制御 | ・制御知識をファジィルールとして表現できる。 ・基本的なファジィ制御器を設計できる。 | |
応用課題 | ・2次遅れ+無駄時間系の制御に応用できる。 ・制御シミュレーションを行うことができる。 |
評価方法及び総合評価 | 【評価方法】 定期試験等の筆記試験と演習課題に対する提出レポートで評価する。 【総合評価】 定期試験等の筆記試験(60%)、演習課題に対する提出レポート(40%)を総合して評価し、60%以上の得点率で目標を達成したとみなす。 |
学習方法 | 本科目で学習するファジィ理論は,集合論や論理学を基礎としているので,数学などそれに関連する科目を履修しておく必要がある。また,PID制御に関する基礎を理解している方が望ましい。 |
学生へのメッセージ | |
学修単位への対応 | 学修とは自学学習を含む科目を指す。 |
本校教育目標との対応 | JABEE学習教育目標との対応 |