科目コード | AN118 | ||||
科目名 | 画像情報処理工学(Image Processing Engineering) | 単位数 | 2単位 | ||
対象学科 | 電子情報システム工学専攻 | 対象学年 | 1年 | 開講期間 | 前期 |
科目区分 | 専門基盤科目 | 必修・選択 | 選択 | 履修/学修 | 学修 |
授業形式 | 講義 | 授業時間数 | 30 | 実時間数 | 25 |
教員名(所属) | 三好 正純(人間情報システム工学科) | 教員室 | 6号棟3階 | ||
使用教科書 | 酒井幸一著「ディジタル画像処理入門」コロナ社 | ||||
参考書 | 末松良一/山田宏尚共著「画像処理工学」コロナ社 安居院猛/長尾智春共著「画像の処理と認識」昭晃堂,など | ||||
科目の位置付けと関連科目 | 電気回路学や信号処理工学で学ぶフィルタ理論や周波数分析などとの関連が深い. | ||||
科目の概要 | 画像情報処理の基本技術について述べる.ディジタル画像における画質改善,画像解析および画像圧縮に関する基礎技術を解説し,画像に対する視知覚現象とヒトの視覚機能との関係を考える. | ||||
授業方針 | @アナログ画像のディジタル画像への変換,濃度変換や平滑処理による画質の改善,空間フィルタを用いた画像エッジや線分検出など画像解析のための基本処理ができる. A画像の2値化処理や細線化処理など2値化画像に対する基本技術を習得し利用できる. Bパターン認識・マッチング,直交変換,ウェーブレット変換およびモルフォロジー演算などの原理を理解し説明できる. |
授業項目 | 時間 | 達成目標(習得すべき内容) |
1.ガイダンス | 到達目標,評価法,履修の注意などを理解する. | |
2.ディジタル画像の扱い方 | ディジタル画像の表現法とA/D変換で生じる問題点を理解し,情報量を計算できる. | |
3.画質の改善処理 | 画像ノイズ,濃度分布と画質の関係,濃度変換による画質改善の仕組みを理解し利用できる. | |
4.空間フィルタの構成 | 画像解析の前処理に使用される空間フィルタについて原理を理解し利用できる. | |
5.2値化画像と画像解析 | 画像の2値化処理と線図形化処理について原理を理解し利用できる | |
6.パターン認識 | パターンマッチングおよびダイナミックプログラミングの原理を理解し説明できる. | |
7.画像の直交変換とディジタルフィルタ | 画像の1・2次元フーリエ変換による表現とフィルタリング,離散コサイン変換と画像情報の圧縮,およびディジタルフィルタの構成法を理解し利用できる. | |
8.画像の非線形処理 | ウェーブレット変換およびモルフォロジー演算を用いた画像処理技術の基礎を理解し説明できる. | |
9.ヒトの視覚機能 | ヒトの視覚特性と視知覚現象を説明できる. |
評価方法及び総合評価 | 【評価方法】 理解については期末試験で評価する.また,利用については課題レポートで評価する. 【総合評価】 期末試験と課題レポートにより評価する.評価の比率は試験70%,レポート30%とする.総合評価の得点率が60%以上を合格とする. |
学習方法 | 暗記ではなく理解に努め,練習課題で理解の程度を確認しましょう. |
学生へのメッセージ | 本授業では,1次元信号処理を基礎とするものが多く,電気回路学や信号処理工学で学ぶフィルタ理論や周波数分析などとの関連が深い.なお,質問は随時受け付ける. |
学修単位への対応 | 学修科目とは自学学習を含む科目を指す. |
本校教育目標との対応 | JABEE学習教育目標との対応 |