令和7年11月16日(日)、東京両国国技館にて「高専ロボコン2025全国大会」が開催され、8つの地区大会で選出された計25チームが参加し、ロボット製作・制御技術を競いました。
競技課題「Great High Gate」
1台のロボットを用いて3分の競技時間でボックスを積み上げてゲートを作り、そのゲートを人が乗った台車と一緒に通過します。ゲートの高さ、通過回数、フィールドに置かれたパイロンの移動数等に点数があり、合計点が高いチームが勝利となります。
段ボール製のボックスで如何に素早く崩すこと無くゲートを作れるかロボットの精度が問われ、また、共有ゾーンでのボックスの取り合いは見応えがあります。
本校からは、九州沖縄地区大会 で選出された両キャンパスの計2チームが出場し、熊本チームがロボコン大賞・準優勝、八代チームが特別協賛賞(東京エレクトロン)を受賞しました。
大会当日は、多くの関係者の皆様に会場で温かいご声援をいただき、両チームにとって大きな励みとなりました。この場をお借りして、深くお礼申しあげます。今後とも、両キャンパスロボコン部をどうぞよろしくお願いいたします。
なお、全国大会の模様は、高専ロボコン公式YouTube にてご覧いただけます(本校出場試合ハイライトはこちら)。また、NHK総合にて12月14日(日)午後2:00~2:54に放映されますので、ぜひご覧ください。

出場ロボット紹介
熊本チーム「強奪名星(ロブスター) 」
ロボコン大賞・準優勝
私たちの目標は「全国優勝」です!
左右についている大きなアームと吸盤を巧みに使い、すばやい動きでどの試合でも高いゲートを積み上げました。全国大会に向けてさらに高いゲートを積み上げられるよう改良を続け、優勝します!

シード枠で2回戦から出場し、旭川高専と対戦しました。420cmのゲート作成に挑みましたが、ロボットとの通信が途絶えるなどのトラブルでゲート作成が難航し、試合終了4秒前に積み上げたもののゲートが倒れ、10-560で敗退しました。
その後、ワイルドカード枠に選ばれ、準々決勝に復活しました。富山高専(射水)との対戦で、通信不良は続いていましたが、操作技術でカバーして320cmのゲートを完成し、390-15で勝利しました。
準決勝では、産技高専(荒川)と対戦しました。序盤、共有ゾーンでボックスの取り合いになる、ボックスを落としてペナルティーを受けるなどして苦戦したものの、慌てることなく320cmのゲートを完成させ、370-310で勝利しました。
決勝戦の相手は、2回戦で敗れた旭川高専でした。雪辱を果たすべく、大会最大となる420cmのゲートを完成させ475点を獲得しましたが、旭川高専の周回作戦による得点に届かず、475-490で敗れました。
しかし、大会最大のゲート作成に挑み、完成させたことは会場を大いに沸かせ、見事「ロボコン大賞」を受賞しました。
八代チーム「建築は旋門凱(けんちくはせんもんがい)」
特別協賛賞(東京エレクトロン)
このロボットは、左右方向のスライドアームと前後の吸盤ユニット、ロジャーアームで構成されるユニットで、ボックスの保持、積み上げを行ない、ゲートを作ります。共有ゾーンでのボックスの取り合いを制するための高速ステアリングホイールを用いた高速移動が特徴です。

1回戦で、旭川高専と対戦しました。今大会最高の420cmのゲートを作る作戦で挑みましたが、通信不良により共有ゾーンでファールとなり、その後懸命にゲートを作成しましたが完成できず、5-480で敗退となりました。
表彰式では、400cmを超えるゲートへの挑戦が評価され、特別協賛賞(東京エレクトロン)を受賞しました。
