八代市立二見中学校とのSPP連携理科授業を実施しました。(12/9)

2014.12.16

 PBL・総合教育センター「SPP中学校連携理科授業」の一環として、平成26年12月9日(火)の午後、熊本高専八代キャンパスにおいて、生物化学システム工学科の富澤助教が八代市立二見中学校とのSPP連携理科授業を実施しました。八代市立二見中学校の3年生1クラス対象に「細胞分裂の観察」の授業を行いました。この実験は、単なる細胞の観察ではなく、体細胞分裂の様子を光学顕微鏡で観察するものです。
 はじめに、20分程度の時間をとり、実験目的、細胞分裂の一般知識、実験の注意点について説明がありました。また、火傷やカミソリやピンセットで怪我をしないように注意を促しました。事前に酢酸とエタノールの混合液で固定したニンニクの根を採取し、4%の塩酸の中で約6分間、60℃で温め、細胞を解離させます。この間に、光学顕微鏡の使い方を確認しました。混合液から取り出した根を蒸留水が入ったシャーレに移し、水洗いした後、スライドガラスにのせ、根の先端から2mm程度をカミソリで切ります。ピンセットで根を押しつぶし、水分をろ紙で除きます。続いて、あらかじめ準備しておいた酢酸オルセイン液を滴下し、カバーガラスで押しつぶしました。その後、1人1台光学顕微鏡を用いて、体細胞分裂中の細胞を見つけ、スケッチを行いました。
 体細胞分裂の様子を観察する機会はなかなか無いということ、また、かなり性能の良い光学顕微鏡を1人1台使用して観察することは、中学生にとって非常に貴重な体験であったようです。

細胞分裂の説明 顕微鏡で細胞を観察